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メールマガジン『Bon Vivant』−フランス語とフランス料理−

Vieux Numéro
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   『 Bon Vivant 』−フランス語とフランス料理− <numero 37>

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ご購読、誠にありがとうございます。

当マガジンでは、フランス料理のレシピを中心に、日常会話や目に止まったエ
ピソードなどをフランス語と日本語訳で紹介していきます。
改まった語学講座や文化比較論という形ではなく、実生活レベルで自然に関心
を持てるようなフランスの在り方に触れていくことがテーマです。

また、マガジンの内容をホームページでも公開しています。
メールマガジンではフランス語特有のアクサン記号が表示されない為、届いた
マガジンの内容によって、単に料理レシピとしてご活用頂いても結構ですし、
原文をきちんと読んで頂く際はホームページをご覧頂ければと思います。
内容に対する興味から、言葉を理解したいという気持ちが生まれることがポイ
ントで、そしてその興味ある内容を正しい言葉でより多く読むことが、言葉の
習得にはとても大切なことですので。
ホームページのアドレスは http://www.donc-t-s.net/bonvivant/ です。

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 Recettes de Cuisine  −レシピ−
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日本語訳については、あまりに分かりにくいところ以外は、原文と照らし合わ
せてご覧頂けるようになるべく直訳しています。
☆HP対応ページ:
  http://www.donc-t-s.net/bonvivant/recettes/index.htm
         
―――――――――――  Plat du Jour(本日の一皿)――――――――――

                  Creme Brulee / クレームブリュレ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「クレームブリュレの表面のカリカリをスプーンで割る楽しみ」
アメリが言葉にしてくれた、誰もが頷くこの楽しみを、一から手作りしてみて
下さい。

Pour 4 grands ramequins

≪Ingredients≫

500 ml de creme fraiche
4 jaunes d'oeufs
80 g de sucre en poudre
1 gousse de vanille
80 g de cassonade

≪Recettes≫

1. Prechauffer le four a 150℃.

2. Ouvrir la vanille en 2 dans le sens de la longueur, l'egrener avec
   la pointe d'un couteau, puis faire chauffer la gousse et les
   graines avec la creme fraiche dans une casserole. Hors du feu,
   laisser infuser 10 min a couvert.

3. Battre le sucre et les jaunes d'oeufs jusqu'a ce que le melange
   blanchisse. Retirer la gousse de vanille, ajouter doucement la
   creme fraiche en melangeant sans cesser de tourner.

4. Verser dans des ramequins. Mettre au four sur la plaque au
   bain-marie (verser de l'eau chaude jusqu'a mis hauteur) pendant
   30 a 35 minutes. Laisser refroidir puis mettre au refrigerateur.

5. Au moment de les consommer, saupoudrer genereusement les cremes
   avec de la cassonade et bruler a l'aide d'un petit chalumeau
   (la cassonade doit carameliser et former une croute doree).


=== 和訳 ===

大きめの耐熱容器 4個分

≪材料≫

生クリーム 500ml
卵黄 4個分
グラニュー糖 80グラム
バニラビーンズ 1本
カソナード(さとうきび糖) 80グラム

≪作り方≫

1. オーブンを150℃に温めておく。

2. バニラビーンズを縦に開き、包丁の先でサヤをしごいて中のビーンズを
   取り出す。鍋に生クリームを入れ、バニラのサヤとビーンズを加えて火に
   かける。沸騰したら火からおろし、蓋をしてそのまま10分間置いておく。

3. グラニュー糖と卵黄を、泡立て器で白っぽくなるまで十分に混ぜ合わせる。
   そこに、バニラのサヤを取り除いた生クリームを、軽くかき混ぜながら
   静かに流し込む。

4. 出来上がったクリームを耐熱容器に均等に注ぎ入れる。
   オーブンの天板に並べ、湯せんで(天板の半分の高さまでお湯を張って)
   30分から35分間焼く。
   焼けたらオーブンから取り出し、荒熱を取った後、冷蔵庫で冷やす。

5. 食べる時に、表面にカソナードをたっぷり振りかけ、バーナーで焼き色を
   つける。(カソナードが溶けて焼き色がつき、尚且つカリカリになるように)


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 Conversation Courante  −日常会話−
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基本的な日常会話を少しずつ紹介していきます。
日本人にとって非常に難しい「R」の発音は、カタカナで表記する場合、通常
「ラリルレロ」で表記される事が多いのですが、実際の発音は「ハヒフヘホ」
に近いので、ここではそのように表記しています。
☆HP対応ページ:
  http://www.donc-t-s.net/bonvivant/conversation/index.htm

今回は、基本動詞 “entendre”を使った表現です。
英語の“hear”“understand”に当たり、「聞こえる」「理解する」という
意味の基本の動詞で、使用頻度が高く生活のあらゆる場面で使います。

< entendre (アンタンドゥフ)の活用 >
・私          j'entends       ジャンタン
・君          tu entends      テュ アンタン
・彼          il entend       イランタン
・彼女        elle entend     エランタン
・私達     nous entendons  ヌ ザンタンドン
・あなた(達)  vous entendez   ヴ ザンタンデ
・彼等        ils entendent   イル ザンタンドゥ
・彼女等      elles entendent エル ザンタンドゥ

1. Je n'entends pas bien, parlez plus fort.
   ジュ ナンタン パ ビヤン パフレ プリュ フォフ

   「よく聞こえません、もっと大きな声で話して下さい。」

2. Je n'entends pas bien ce que vous voulez dire.
   ジュ ナンタン パ ビヤン ス ク ヴ  ヴレ  ディフ

   「あなたが何をおっしゃりたいのかよく分かりません。」

3. Qu'entendez-vous par la ?
  カンタンデ ヴ パフ ラ

   「それはどういう意味ですか?」(何を言いたいのですか?)

   <note>
   この場合の"entendre" は「意味する・言わんとする」という意味。
   「理解する」から解釈が広がった表現です。

4. Tu as entendu parler du film "Amelie Poulain" ?
   テュ ア ザンタンデュ パフレ デュ フィルム “アメリ プーラン”

   「“アメリプーラン”のこと、聞いたことある?」(噂を聞いたことある?)

   <note>
   "entendre parler de 〜" で「〜の噂を聞く」という意味。

5. Ils s'entendent tres bien.
   イル サンタンドゥ  トゥヘ ビアン

   「彼らはとても仲が良い。」

   <note>
   "se entendre"(代名動詞)は、直訳すると「お互いに理解し合う」という
   意味です。

6. N'oublie pas de prendre le pain.
  ヌーブリ パ ドゥ プハンドゥフ ル パン
   −Entendu.
    アンタンデュ

   「パンを買ってくるの忘れないでね。」
   「分かったよ。」

   <note>
   "entendu"は"entendre"の過去分詞で、「承知した」という意味でこのよう
   に単独で使う事が出来ます。

7. Tu viens avec nous ?
   テュ ヴィヤン アヴェク ヌ
   −Bien entendu !
   ビヤナンタンデュ

   「僕らと一緒に来る?」
   「もちろん!」

   <note>
   "bien entendu"は"entendu"を強めた言い方ですので「もちろん」「当然」
   という意味になります。

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 Mot (単語)
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前回に引き続き、街の中の様々なものを挙げます。
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chaussee        車道    carrefour   交差点・十字路
ショセ               キャフフーウ  
───────────────────────────────────
passage souterrain  地下道   feux      信号
パサージュ スーテハン        フ
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passage a niveau   踏切    feux rouge   赤信号
パサージュ ア ニヴォ         フ フージュ   ※rouge =赤 
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passage cloute    横断歩道   feux orange   黄信号
パサージュ クルテ          フ オハンジュ  ※orange =オレンジ色 
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parking               駐車場     feux vert      青信号
パフキング                    フ ヴェーフ   ※vert =緑 
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 編集後記
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ご購読、本当にありがとうございます。

今回は、今をときめくフランス映画、日本でも大ブレイクしている「アメリ」
で、これまたブレイクしてしまった「クレームブリュレ」のレシピをご紹介致
しました。
昨年の末頃から何通か、クレームブリュレのレシピのリクエストと、アメリに
対する「熱い思い」をお寄せ頂いておりましたが、お菓子が続きすぎることも
あった為、やっと今回ご紹介の運びとなりました。リクエスト頂いておりまし
た、ABCさん・なおさん・モトベカンさん(人のハンドルネームを解説するの
もなんですが、「モトベカン」は、映画「アメリ」で主役の2人が乗っていた
バイクの名前です)その他の皆様どうもありがとうございました。

邦題は「アメリ」ですが、原題は "Le Fabuleux Destin D'Amelie Poulain"
直訳すると「アメリ・プーランの数奇な運命」ちょっと硬いか。
「アメリ・プーランのおとぎ話みたいなめぐり合わせ」今度は長いな。
ってところでしょうか。
皆さんはもうご覧になりましたか?当マガジンをご購読頂いている方の中には
「アメリ」にはまってしまった人は多いかもしれませんね。
根がヒネクレ者の私は、話題になんとなく乗せられたり、勢いに巻き込まれて
行動するのが嫌なので、映画にしても大抵は、周りの勢いが収まってそれでも
観たいと思った時にのほほんと観に行くのですが、「アメリ」については周囲
の勢いなど関係なく心底楽しみにしていた映画なので、早々と観に行きました。
感想は、「いいもの観た」「あと10回くらい観たい」「DVD欲しい」です。
これから観る方の為に「ネタバレ」はしたくないので、具体的に内容には触れ
ないでおきたいと思います。
あ、それと「フランス語難しい」も加えておきます(笑)。使われている単語
は平易なものが多いのですが、結構ひねったと言いますか「言葉遊び」みたい
な表現も多く、一瞬ピンと来なかったりして少々苦労しました。まあ、これは
仏語力と感覚の鈍さの問題でしょう、うーん。。。

今月の2日に発表されたセザール賞(フランスのアカデミー賞のようなもの)
で、予想通りではありますが「アメリ」が最優秀作品賞を受賞しました。他に
監督賞、音楽賞、舞台装置賞も受賞し、4冠に輝きました。
ここで、面白いなと思うのは、主演女優賞・主演男優賞は別の作品に明渡した
点です。なんと言ってもこの「アメリ」は、昨年だけで(と言っても公開され
たのが4月ですから実質9ヶ月間)フランス国内での観客動員数が約820万人、
海外でも数百万人を動員した超ヒット作です。フランスの人口は約5,800万人、
パリだけで約220万人、つまり単純に計算すると、フランス国民の7人に1人、
パリの人口の4倍近い人が観ているという事なのですね。
これだけのヒット作であれば、アメリカや、とりわけ日本のアカデミー賞であ
れば、ありとあらゆる賞がこの作品に集中したのではないかと思えるのです。
では、各俳優が今ひとつだったのかというと、観た方は口を揃えて"Non!!!"と
叫ぶでしょう。アメリ役のオドレイ・トトゥーは、「彼女じゃなかったらこの
作品は全く別の物になっていただろうし、これほど良い作品は生まれなかった
だろう」と言われる、文字通りこの映画の「顔」です。映画の感想は観た人に
よって様々でしょうが、この言葉には皆一様に頷けるのではないでしょうか。
(実は、最初は別の女優さんに決まっていたそうで、タイトルも「エミリー」
の予定だったらしいです。今となってはオドレイ以外には考えられませんが)
また、相手役のマチュー・カソヴィッツも、映画監督としての彼の方が有名で
はありますが(「クリムゾン・リバー」など)、数年前にセザール賞最優秀新
人賞にも輝いた、俳優としての力量も高く評価されている典型的なフランスの
美青年で、オドレイとの息もピッタリでした。
それが、それぞれ別の作品の女優・男優に決まったところに、フランス映画界
の冷静な目やシビアさ、それこそ「流れや勢いに巻き込まれない」部分が見え
るような気がするのです。先入観や勢いとは全く別の所で、個々に良いものは
的確に評価する、だからこそ評価される事に意義があり、また更に良いものが
生まれるということでしょうか。
人にしろ物にしろ出来事にしろ、「もてはやされてはすぐに忘れられていく」
世界の動きの中で、一過性ではない「良いもの」が着実に根付いていく背景に、
このあたりの気質や考え方が大きく関係しているのではないか、そんなことを
感じた今年のセザール賞でした。

さて、"Creme Brulee"ですが、"Creme"は「クリーム」、"Brulee"は「焦げた」
という形容詞、つまりは「焦げた(焦がした)クリーム」という意味です。
表面が焦げてパリパリになっていることがこのお菓子の身上ですから解り易い
ですね。

作る時のポイントは、何と言ってもこの「パリパリ」です。クリームは非常に
簡単なのですが、最後の仕上げが難関です。ご紹介したレシピでは、バーナー
を使って焦げ目を付けるようにしています。バーナーは、家庭にあるバーナー
といったらバーベキューの際に使う物がほとんどだと思いますが、火力が強す
ぎる物が多いので、できれば料理用のトーチバーナーがベストです。クレーム
ブリュレや、メレンゲを焼く時、またカツオのたたきやお肉を表面だけあぶり
たい時など、いろんなケースで使えて非常に便利です。5,000円位で立派な物
が手に入りますが、1,000円台から色々な種類の物があるようです。

バーナーを使わない方法としては、グリルで焼く方法やスプーンを使う方法が
ありますが、はっきり言って出来上がりはバーナーにはかなわないでしょう。
グリルを使う場合は、出来るだけ上火に近いところに容器を置き、扉を開けて
焼いて下さい。クレームブリュレは、パリパリのお焦げで冷たいクリームに蓋
をしたような状態がベストですが、グリルを使うと、表面を焦がすのに時間が
掛かりすぎてクリームにまで中途半端に熱が通ってしまい、まだらに生温かい、
妙な食感のクレームブリュレになってしまう事が多いです。
まあ、思い切って最初から「熱々のクレームブリュレ」を作る手もありますが。
この方が好きな方もいらっしゃると思います。その場合は、クリームを焼いた
後、冷やさずにすぐにキャラメリゼ(砂糖をかけて表面を焦がす)して下さい。

スプーンを使う方法は、スプーンを直火にかざして十分に熱くして、すぐさま
カソナード(砂糖)に当てて焦がし、これを繰り返して表面全体に焦げ目をつ
けます。この方法も、とりあえず焦げ目は付きますが、パリパリ感を出すのは
不可能に近いです。ただ、やってて妙に楽しめたりするのでそれが救い?かも。
スプーンを使う場合はくれぐれも火傷に注意してください。素手でスプーンを
持って火にかざすのは自殺行為ですので、必ずミトンや布巾を使って下さいね。

「カソナード」はフランスの代表的な赤砂糖で、100%さとうきび糖から作ら
れた未精製の砂糖です。風味が良く、甘味が穏やかなので、果物を煮るのに使
ったり、今回のようにキャラメリゼに使ったりするのが一般的です。もちろん
日本で普通に売っているさとうきび糖を使って頂いてOKですし、グラニュー
糖で代用しても構いません。


好きな映画、印象に残った映画というのは、私の場合「何度も繰り返し観たい」
という作品と「良かったからこそ1回きりにしておきたい」と思わせる作品の
大きく2つに分かれます。フランス映画で例を挙げると、「繰り返し」の方が
「クリクリのいた夏」「パリのレストラン」「地下鉄のザジ」といった作品、
「1回きり」の方が「ベティー・ブルー」「ポネット」といった作品たちです。
つまりは、ほのぼの系等は繰り返し、それに対して「ドーン」と重く感動した
ものはその「ドーン」を薄れさせないため1回きり、という事なのでしょうね。
(と言いながら、白状すると「ベティー・ブルー」も「ポネット」も10回以上
観てしまいました。どうしてこう優柔不断なのか。。。)
「アメリ」は間違いなく「繰り返し」の方です。
ジュネ監督の手腕でしょうが、作りが非常に丁寧で、細かい所に細工が散りば
められているので、1回で「観尽くす」のは実際に難しいこともありますが。
今週もまた観に行く予定なので、出掛ける前にクレームブリュレを作っておき、
帰ってすぐさまキャラメリゼしようと企んでますがどうなることやら。

シンプルで、家庭で作るお菓子らしいお菓子だと思いますので、是非手作りの
クレームブリュレ、お試し下さい。


今回は以上です。


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